ゴゴゴゴォ~! ジェット・モア・ザン・ジェット! 爆音ロッキンローは愛と宇宙
雪舟、葛飾北斎、横山大観、東山魁夷や芥川龍之介、太宰治、夏目漱石、森鴎外など世界に誇る日本のクリエイティビティ界隈での音楽は、絵画や文学ほど世界的な評価も歴史も浅薄な印象を受けていた筆者。80年代中盤以降には海外での活動も視野に入れた音楽家の出現や、海外の音楽家/評論家から賛辞を浴びる存在もいたが、筆者からは過去のものだった。
日本古楽や後の西洋古楽、または民謡や伝統曲を起源とし、作詞家/作曲家指向や大衆ポップス時代を経て、自作自演曲が市民権を得て間もないのだから仕方ないかと、世界に誇らずとも素晴らしい日本の音楽/アーティストは数多あるとマイノリティに音楽を愉しんでた筆者の眼前にギターウルフが現れた。稲妻の如く現れた。爆音に見つけた宇宙。フィードバックは愛。オンタイムで世界に誇れる音楽が現れた。ジャカジャーーン! ゴゴゴゴォーー!
前述した作家達の自身のルーツを受容した圧倒的なクリエイティビティは世代や時代の産物でもあるが、世界においても普遍的なもの。だが筆者には、前述した作家達と同等のクリエイティビティを持つギターウルフを並列化するには何か違和感を覚えたのだ。そう……地球人ではないからだ。設定や諸説を度外視して、ウルトラマンやゴジラ、マグマ大使や鉄人28号に限りなく近い。彼らの音楽は爆音だ。ポップでメロディアスで圧倒的クールなのにセンチメンタル。ライブでは多数の海外ファンが、分からない日本語の詞を爆音の中で時に共に歌い、時に目をつむりゾーンで内に歌う。タイトルや詞、世界観やパフォーマンス、ツアー範囲やライブ数までも世界基準の地球規模。彼らを知れば宇宙も感じずにはいれない。ジョーン・ジェットとラモーンズ、ブルース・リー、リンク・レイ、火星と金星を敬愛し爆発させる爆音ロック。いや、爆音ロッキンロー。半端な覚悟や建前なんて微塵もない。
海外からの評価や大衆性とは無縁に音楽は愉しむものだ。日本が誇るギターウルフ。7年振りのジェットロッキンローな2026年作。ええやんええやん。
