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〈松永夏代子 40th Anniversary Live「ここでうたうよ」〉より
Photo by 阿部洋史

夏生さんの世界観に近づきたいという気持ちで歌った

――特に印象に残っている楽曲はありますか。

「どの曲も印象深いのですが、面白いのは、土橋安騎夫さんが作曲された楽曲ですね。夏生さんが詞をふたつ書いていて、最初に“月の光が困らせる”をレコーディングしたのですが、どちらの歌詞も素敵で選択し難く、同じメロディで歌詞が違うもの、ミックス、素材の抜き差しで2曲分の形にする予定となったところ、ホッピー神山さんが〈それはもったいない。30分時間をくれたら別のアレンジを考える〉と、その場でシンセの松武秀樹さんと“急にさよならと言ったから”のアレンジに取り掛かって、急遽もう1曲レコーディングすることになったんです」

――この2曲は言われないと気付かないくらい印象が違いますよね。

「キーはまったく同じなんですけど、やっぱり歌詞の世界観とアレンジの力で、まったく違う曲になっていますよね。

ただ、“急にさよならと言ったから”は、歌入れにすごく苦労した記憶があります。自分がこう表現したいと思っている方向になかなか進めなくて」

――逆に言えば、ゴールが見えていたというのはすごい。まだ新人だったらそこまで意識が回らないと思うんですよ。

「ゴールが見えていたというほど大げさなことではないんですが、自分なりに歌をジャッジしていたところはありました。どこまでできるのかは分からなくても、〈こうしたい〉〈これは違う〉という感覚はあって、何度もやり直しました。やっぱり、夏生さんの詞の世界観に近づきたいという気持ちで歌っていましたね」

――どの曲も納得いくまで歌ったということですか。いろんなタイプの楽曲があって、表現するのはかなり難しかったんじゃないかと思います。本来の松永さんはどの曲に近いのでしょうか。

「そうですね。敢えて言うなら、自分が一番いない感じがするのは、最後に収録されている“ピアスのなみだ”です。どう表現すればいいのか、すごく悩みました。でも、夏生さんはきっとこの歌詞が一番好きなんだろうなと感じていたので、なんとかきちんと表現しなきゃと思いながら歌っていました」

 

大切にしてきた『微少女宇宙』をこれからも歌いたい

――整理すると、1986年1月に映画「うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー」の主題歌となったデビューシングル“メランコリーの軌跡”でデビューし、6月にアルバム『微少女宇宙』が発売されます。この一連の流れで変わったことはありましたか。

「1年浪人して無事に高校には入学したのですが、思ったほど変化は感じませんでした。あまり売れなかったこともあって、学校でも特に騒がれることはなく、普通に過ごしていました。ただ、スタジオに入ってレコーディングをすること、音楽を作ることが、自分の中では使命のように感じられていて、若いながらも〈仕事〉という意識はありました。

その一方で、いわゆるアイドルの人たちとは、まったく馴染めなかったんです。アイドルとして売り出されてはいたけれど、どこか違和感を抱えながら歌っていました。ふわっと宙に浮いているような感覚でしたね」

――よくわからないのが、アルバムリリースと同時にシングル“ピンク・ドラキュラ”が発売されています。でもこの曲はアルバム未収録で、作詞家も竹花いち子さんに替わっているのですが、どういう意図があったんでしょうか。

「今振り返ると、あれは迷走だったと思います。アルバム制作が進む中で、〈売るための仕掛けが必要だ〉という話になったんじゃないでしょうか。急遽レコーディングした記憶があります。

今聴くと、きちんと作られてはいるんですけど、こういう方向性が続いたら、ちょっとやっていられないな、という感覚はありました」

――その後、10月には3枚目のシングル“浮気なSACHIOに首ったけ”が発売されますが、この曲もそんな感覚だったんですか。

「いえ、むしろ逆で、3枚目はジャケットなどについても自分で衣装も考え、ナチュラルな方向に戻った感じでした。ピカソの辻畑鉄也さんの曲も、鈴木茂さんのアレンジも気に入っていましたが、結果的には売れませんでした。歌詞へのこだわりが強かったこともあり、この曲を通じて森雪之丞さんに出会えたことは、とてもありがたい巡り合わせでした。

夏生さんが離れてしまったことは、何というか、整理のつかない傷として残りました。そうしたこともあって、キティを離れようと決心した部分もあります」

――松永さんのキティ時代は、本当に凝縮された時間だったんですね。でもこうやって40年経った今、あらたにCDとLPとなって再発されるということに対してはどう感じていますか。

「〈やっとか〉という感じですね。キティを離れた後も、Kayoko with Orchestra Musicaという女性だけのユニットをやったり、センチメンタル・シティ・ロマンスの細井豊さんと活動したりしてきましたし、もうやめようと思って活動を休止していた時期もありました。

それでも、この『微少女宇宙』はとても大切にしてきた作品で、自分にとっては、これまでに一番たくさん聴いたアルバムなんです。ファンの方もきっと喜んでくださると思いますし、これからも大切に歌っていきたいと思っています」

 


RELEASE INFORMATION

松永夏代子 『微少女宇宙』 ユニバーサル(2026)

リリース日:2026年6月25日(木) ※6月24日(水)店頭入荷・販売開始

■CD
品番:PROT-1407/8
仕様:2枚組CD(Disc 1 オリジナル曲10曲収録/Disc 2 ボーナスディスク シングル4曲収録)/2026年最新マスタリング音源使用/松永夏代子による書き下ろし新規解説を封入
価格:3,520円(税込)

TRACKLIST
DISC 1(アルバムオリジナル楽曲収録)
1. メランコリーの軌跡 作曲:玉置浩二 作詞:銀色夏生 編曲:大村雅朗
2. ALICE’S ROMANCE 作曲:原田真二 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
3. 今をいじめて泣かないでII 作曲:久保田利伸 作詞:銀色夏生 編曲:清水信之
4. 月の光が困らせる 作曲:土橋安騎夫 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
5. 天使の休日 作曲:小室哲哉 作詞:銀色夏生 編曲:清水信之
6. そんなつもりじゃNineteen 作曲:羽田一郎 作詞:銀色夏生 編曲:大村雅朗
7. Amaryllis-アマリリス- 作曲:銀色夏生 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
8. 急にさよならと言ったから 作曲:土橋安騎夫 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
9. 少年宇宙 作曲:あがた森魚 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
10. ピアスのなみだ 作曲:曽根憲司 作詞:銀色夏生 編曲:板倉文

DISC 2(BONUS DISC/シングル曲収録)
1. さよならボビー 作曲:中村裕介 作詞:銀色夏生 編曲:大村雅朗
2. ピンク・ドラキュラ 作曲:和泉常寛 作詞:竹花いち子 編曲:星勝
3. 浮気なSACHIOに首ったけ 作曲:辻畑 鉄也 作詞:森雪之丞 編曲:鈴木茂
4. モノトーンの夏 作曲:辻畑鉄也 作詞:森雪之丞 編曲:森英治

■LP
品番:PROT-7402
仕様:完全復刻盤/帯付きLP/歌詞、ライナーノーツ封入/33 1/3 r.p.m./A面5曲、B面5曲、計10曲収録/2026年最新マスタリング音源使用、2026年カッティング
価格:4,400円(税込)

TRACKLIST
(オリジナル楽曲全10曲収録)
Side A    
1. メランコリーの軌跡 作曲:玉置浩二 作詞:銀色夏生 編曲:大村雅朗
2. ALICE’S ROMANCE 作曲:原田真二 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
3. 今をいじめて泣かないでII 作曲:久保田利伸 作詞:銀色夏生 編曲:清水信之
4. 月の光が困らせる 作曲:土橋安騎夫 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
5. 天使の休日 作曲:小室哲哉 作詞:銀色夏生 編曲:清水信之

Side B    
1. そんなつもりじゃNineteen 作曲:羽田一郎 作詞:銀色夏生 編曲:大村雅朗
2. Amaryllis-アマリリス- 作曲:銀色夏生 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
3. 急にさよならと言ったから 作曲:土橋安騎夫 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
4. 少年宇宙 作曲:あがた森魚 作詞:銀色夏生 編曲:ホッピー神山
5. ピアスのなみだ 作曲:曽根憲司 作詞:銀色夏生 編曲:板倉文

 

EVENT INFORMATION
ミニライブ&サイン会
松永夏代子『微少女宇宙』発売記念イベント@タワーレコード池袋店

開催日時:2026年7月4日(土)14:00
場所:タワーレコード池袋店 店内イベントスペース
出演:松永夏代子/細井豊(センチメンタル・シティ・ロマンス)/円山天使

■参加方法
タワーレコード池袋店で対象商品のCDもしくはLPのいずれか1枚ご購入で〈整理番号付き入場券〉と〈特典会参加券〉をお渡しいたします。〈整理番号付き入場券〉は1会計お1人様上限1枚となります。〈特典会参加券〉はご購入をいただいた枚数分をお渡しいたします。
※イベント実施店舗のタワーレコード池袋店にて、ご購入者を対象に〈整理番号付き入場券〉と〈特典会参加券〉を配布いたしますので、あらかじめご了承ください
※対象商品のご予約・お取り置きによる〈整理番号付き入場券〉と〈特典会参加券〉の確保はいたしません。完全先着購入でお渡しいたします
※特典会の内容はサイン会です

■タイムテーブル ※お時間は多少前後する場合がございます 
13:45 〈整理番号付き入場券〉をお持ちのお客様 階段に整列集合/入場
13:50 フリー入場開始
14:00 ミニライブ&特典会
※ライブ終了後に特典会としてサイン会を実施いたします。ご購入いただいたCDもしくはLPを当日必ずご持参ください

■イベント参加方法
イベント対象商品の店頭入荷日2026年6月24日(水)より、商品入荷次第、タワーレコード池袋店レジにて対象商品をご購入いただいたお客様に〈整理番号付き入場券〉と〈特典会参加券〉を差し上げます。
※対象商品のご予約・お取り置きによる〈整理番号付き入場券〉と〈特典会参加券〉の確保はいたしませんので、あらかじめご了承ください
※〈整理番号付き入場券〉は、複数枚ご購入いただいても、金額や枚数にかかわらず、1会計お1人様1枚のみ配布いたします
※〈整理番号付き入場券〉の配布終了後は、〈特典会参加券〉のみをお渡しいたします。また、〈特典会参加券〉もなくなり次第終了となります
※〈整理番号付き入場券〉の整理番号は、ランダムで配布いたします。ご購入された順番ではございません
※〈整理番号付き入場券〉は、ご家族・ご友人分でございましても代理発行はいたしかねます。また、後からお連れの方がいらっしゃって割り込むことは絶対におやめください
※〈整理番号付き入場券〉をお持ちのお客様は、イベント開始15分前(13:45)にイベントスペース前の階段にお越しください。番号順にご入場いただきます
※集合時間に遅れた場合は、整理番号が無効となり、最後尾のご入場になる場合がございます
※ご入場の際、先にご入場されたお客様は、後からいらっしゃるお客様分の場所取りは一切禁止いたします。お持ちになった荷物が場所取りであると運営スタッフが判断した際は、お声掛けさせていただきます。ご協力をお願いいたします
※お連れ様同士で番号が離れていらっしゃる場合は、遅い番号でご一緒にご案内することが可能です
※〈特典会参加券〉をお持ちの方は、ミニライブ終了後の特典会にご参加いただけます
※〈整理番号付き入場券〉〈特典会参加券〉は、いかなる場合(紛失・盗難等含む)においても再発行はいたしませんので、ご了承ください
※〈整理番号付き入場券〉〈特典会参加券〉は当日のみ有効となります
※ご購入後のキャンセル・返金は一切お受けできませんので、ご了承ください。また、商品ご購入後に発覚した不良品は良品交換をさせていただきます

■特典券配布方法
対象商品1枚ご購入で特典会参加券1枚をお渡しいたします。

■特典会内容
特典会参加券1枚:CDもしくはLPに直筆サイン
※特典会内容は、予告なしで急遽変更になる場合がございます
※特典会は列が途切れ次第、終了いたします

■フリー入場について
※フリー入場は、〈整理番号付入場券〉をお持ちの方が入場後、イベントスペースに空きがある場合のみ、対象商品をご購入いただかなくてもご入場いただけます
※フリー入場ご希望のお客様は、イベント開始10分前(13:50)にイベントスペース前の階段にお越しください
※当日の〈整理番号付き入場券〉の配券状況により、フリー入場を実施しない場合もございます。その場合、ミニライブのご観覧はできかねます。また、フリー入場実施の場合でも、規定人数以上のお客様がお越しになった場合、入場制限をさせていただく場合がございます

■対象店舗
池袋店

■対象商品
2026年6月25日(木)発売
『微少女宇宙』

・CD
タイトル:微少女宇宙 〈40周年2CDエディション/タワーレコード限定盤〉
品番:PROT-1407/8
JAN:4988031859315
価格:3,520円(税込)
https://tower.jp/item/8003594

・LP
タイトル:微少女宇宙〈初回限定盤LP/タワーレコード限定盤〉
品番:PROT-7402
JAN:4988031859322
価格:4,400円(税込)
https://tower.jp/item/8003596

※いずれか1枚をご購入いただくと、〈整理番号付き入場券〉と〈特典会参加券〉をお渡しいたします

■イベント注意事項
※カメラ、ビデオカメラ、カメラ付携帯電話などでのアーティストの撮影、録音録画のすべての行為は、スタッフの指示がないかぎり一切禁止とさせていただきます
※水分補給以外での飲食物の持ち込みは禁止させていただきます
※喫煙・飲酒は禁止です。泥酔および酒気帯び状態でのイベント参加は固くお断りいたします
※ライブ中のコール・声援は可能ですが、声の大きさにつきましては、他のお客様のご迷惑にならない程度にお願いいたします
※店舗内にはイベントに参加されないお客様も多数いらっしゃいます。ご留意をお願いいたします
※店舗内での座り込みや迷惑行為などは固く禁止いたします
※通行のためのスペース確保にご協力ください
※ジャンプ・激しい動きでの応援は禁止させていただきます
※脚立や台、座席の上に乗った状態でのご観覧はご遠慮願います
※シートや荷物などでの場所取りは全面的に禁止させていただきます。発見次第、即時撤去いたします。また、撤去した物および放置されている物に関して、主催者・会場・出演者は一切の責任を負いません
※徹夜行為は禁止させていただきます
※会場周辺では騒がないでください。イベント中止の原因となります
※ご来場者様の安全確保のため、会場の混雑状況により、安全面を考慮してやむをえずイベント内容が変更される場合がございます
※天候・災害や諸事情等の理由により、当日のイベントがやむをえず中止になる場合がございます
※会場までの交通費、宿泊費はお客様のご負担となります。万が一、イベントが中止になった場合でも同様です
※イベント中、スタッフがお客様の肩や腕に触れて誘導する場合がございます
※特典会にご参加の際は、手荷物置き場を設置させていただく場合がございます。その際、手荷物は所定の場所にお預けいただき、ご参加いただきますようお願いいたします
※特典会にご参加の際は、手のひら検査を実施させていただく場合がございます
※会場内にロッカーやクロークはございません。ベビーカー・キャリーケースなどの大きいお荷物もお預かりいたしかねます。駅などのコインロッカーへお預けください
※貴重品・手荷物の管理は自己責任にてお願いいたします
※会場内・外で係員の指示および注意事項に従わずに生じた事故や盗難などは、主催者・会場・出演者は一切責任を負いません
※ゴミは各自お持ち帰りいただきますよう、ご協力をお願いいたします
以上の注意事項を守れない、スタッフの案内などに従えないお客さまは、ご参加をお断り、またはご退場いただきます。

詳細ページ:https://tower.jp/store/event/2026/07/014001