MOROHAの活動休止から約1年半を経て届いた初のソロ作。MOROHAでは独白めいた言葉を研ぎ澄ませてきたが、今作においてその語り口は大きな変貌を遂げた。売れない芸人、不良少年、ボクサー――さまざまな人物の挫折と再起の物語をユーモラスかつ残酷に紡ぎながら、そこに自身の物語をも託している。天々高々のパートナーでもあるヒグチアイ、池永正二、GuruConnectなど楽曲ごとに異なる作家陣を迎え、ヒップホップの枠組に捉われないサウンドで楽曲の世界を描き分けているのもこれまでにないアプローチだろう。培ってきた言葉の力を糧にして、より多様なストーリーテリングに挑んだアルバムだ。
アフロ『無職覚醒』MOROHA活動休止後に完成した初ソロ作 ヒップホップに捉われないサウンドで多様な人物の挫折と再起を描く