マンガ、文学、映画等々…膨大な著作を生み出し続ける評論家・四方田犬彦、1998年発行の「映画誌への招待」の初文庫化。文庫化にあたり幾つかの加筆を含む。本作は既存の〈映画史〉で語られてきた実写、アニメ、劇映画、ドキュメンタリーといった枠組みを解体して、歴史、国家、時代といった様々な層を横断し、〈映画誌〉として再構成する野心的な一作。サイレント、ファシズム、パゾリーニ、音声、弁士、恐怖、歌舞伎からメロドラマまで、多岐にわたる主題で語られる映画史は、映画好きはもちろん、文化や思想に興味がある人にも刺さる、知的興奮に満ちた画期的な映画入門。