モントリオール交響楽団のコンサートマスター、アンドルー・ワンとシャルル・リシャール=アムランによる極上のデュオが、ベートーヴェン、シューマンに続き、ブラームスを録音した。長年の共演から互いの呼吸を自然に感じとり、音楽表現がより親密になった印象の当演奏。この上なく美しいブラームスの旋律をどう歌うかによって作品の印象がまったく異なってしまう難曲であるが、二人は品の良さを携え、対話を愉しみながら流麗に奏している。ワンの奏でる名器ベルゴンツィ(1744年製)の薫り高い音色とリシャール=アムランのクリスタルに輝くピアノが、最上のブラームス演奏を実現している。