1年7か月ぶりのオリジナル・アルバム。どこか懐かしさも感じさせる普遍的なポップスのフォルムを取りながら、メンバー全員が作曲するスタイルでサウンドを拡張していくアプローチは今回も健在。導入のドゥワップからバンド・サウンドへ接続する“illusion”、エレクトニックなソカのビートにスパニッシュなエッセンスを絡める“アルゴリズム”、メンバー全員が詞曲に関わった哀愁ディスコ“TABOO”……などなど、歌謡曲という器が備える雑食性を過激に露わにする楽曲が並ぶ。そして、アカペラ独唱で前半を構成してしまう“分かりにくい”で誇示されるヴォーカルの多様を極めた表現力に改めて圧倒されてしまった。