日本の前衛芸術の鬼才・水野修孝の電子音楽を集成したCDがリリースされた。中でも“怒りの日”と題されたコンクレート作品は〈この作品は大音量で再生しなければならない〉という作曲者自身の指示が残されていることで知られる。去る6月、私とスリーシェルズはこの作品を文字通り大音量で再生するリスニングイベントを開催。当日はタンノイで普段の約3倍、100dB近い爆音で再生した。それはまさに音の斬撃そのもの。音が波であることを改めて実感すると共に、この作品はイヤホン等で聴くものではなく、大きなスピーカーを通して全身で浴びるように体感してこそ真価を発揮するのだと確信した。