ヒップホップ色の濃いエレクトロ/ベース・サウンドを追求してきたブロマンスは、フレンチ・シーンの最新世代として脚光を浴びていたブロディンスキーが2011年に設立したパリのレーベルである。彼がカニエ・ウェスト『Yeezus』(2013年)に参加したことで最先端系(?)の人に〈発見〉されてからは、同じ『Yeezus』参加組のゲサフェルシュタインがパーロフォン経由でメジャー・デビューしてもいた。

VARIOUS ARTISTS Bromance Presents Homieland Vol.1 Bromance/Parlophone(2014)

 で、今回登場の『Bromance Presents Homieland Vol.1』は、以前の日本編集盤とはダブリのない(というかほぼ全曲がエクスクルーシヴの)19曲を収めた2枚組コンピ。新参のジェネレーションをはじめ、イランジェロルイザー!!!パンテロ666らの看板アクト、さらにパラ・ワンディスタルといった大物も馳せ参じている。ブロディンスキー待望のアルバムからもシカゴのSDと組んだドラッギーな“Can't Help Myself”が先行収録されていたり、いまのうちにブチ込まれたいフロア・バンガー揃いだ。首領のみならずここから新たに生まれる展開を心待ちにしたい!