SDとの先行カット“Can't Help Myself”の時点でわかってはいたものの、この初作をもってブロディンスキーは、フレンチ新世代という前時代的な形容や、『Yeezus』参加という勲章の余波も完全に踏み越えることになる。トラップやスクリュー~スラブなどUSサウス発祥の作法が単にエクストリームな音響装置という側面に偏って拡散されてきた例は多いが、ここで彼が展開するのは根本的な肉体性を損なわないドープな重量級ベース・サウンド。ブリック・ベイビー・シットロがマルーカと跳ねる“Bury Me”をはじめ、OVO発の“Tuesday”で脚光を浴びたアイ・ラヴ・マコネン、大御所スリム・サグ、さらに(D4Lの)2$ファボやヤング・スクーターらATL勢のロウな援護も抜群だ。ヒップホップ好きに大推薦したい傑作!
ブロディンスキー、肉体的でドープな重量級ベース・サウンド展開したスリム・サグら参加のヒップホップ好きにも◎な初作
Bromance/Parlophone