〈日本のジュークはヤバイから聴いてみなよ!〉と堂々と言えるコンピだと思う。Vibes Only Crewv.o.c)よりコンピ第2弾『v.o.c EP2』が投げ銭形式で2作同時にリリース。第1弾もヴァラエティーに富んだ内容だったが、今回もその多彩さを受け継ぎつつヴォリュームが倍に!

先立ってBandcampで公開されたNATURE DANGER GANGRAP BRAINSらも協力するヴォイス・サンプルの使用を条件にトラック募集が行われた今回のコンピは、2作合わせて39曲を収録! 前作から引き続き提供しているクルーのメンバーに加え、KΣITOSkip Club OrchestraDJプリントゴッコらが参加している。

【参考音源】コンピ提供曲で使われているヴォイス・サンプル集

 

チップ・チューンからサルサジャージー・クラブまでさまざまな要素を織り込みながら、自由闊達なサンプル使い&声ネタ使いで、どんな音楽もジュークに料理できることを証明するような楽しさが満載! なかでも朝崎郁恵“十九の春”をサンプリングしたTea-chi“SPRING OF JUKE -JUKEの春-”や〈じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり!〉の連打に打ちのめされるレイヴ仕様のdeejay pantyhouse(誰?)“vibes only traxx”、その〈じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり!〉をガムランと融合させたKΣITO“J.P.P”あたりが衝撃的だった――「にこにこぷん」(わからない人は各自調査を)にノスタルジーを感じているだけ……じゃないよ。