今年の元旦に発表した“It G Ma”で国境を越えて一大センセーションをもたらした韓国のラッパー・KEITH APE。可愛い顔して触れたらヤバそうな、狂気に満ちたオーラをバンバンに出している彼は、今年の春にUSへ渡って〈SXSW〉関連イヴェントなどなどに出演。そのあたりから現地のラッパーの楽曲でフィーチャーされるようになり、韓国内ではKEITH APE風のクレイジーなスタイルを模倣する(ギャグかもしれないけど)アーティストがチラホラ見かけられたり、ディプロが2NE1のCLにリフ・ラフ、そしてOGマコ(!)とのコラボで発表した、アートワークから何から“It G Ma”のUSからのアンサーというか何というかな“Doctor Pepper”が登場したりと、すっかり〈時の人〉っぷりを発揮している。
その後、KEITH APE自身の新曲は発表されていないが、“It G Ma”にもフィーチャーされているTHE COHORT(所属クルー)の盟友OKASIANらを従えてのUS初ライヴとなった、〈SXSW〉ショウケースを主催するOWSLAから、このたびエイサップ・ファーグやワカ・フロッカ・フレイムらが参加した“It G Ma”のリミックス(トラック自体は何ら変わりはないように感じる)がリリースされた。だが、このMVを公開したComplexの記事によると、この曲が完成に至るまでには紆余曲折あった模様――とはいえ、オリジナル版のMVと同様にここでもマッコリのボトルをブンブン振り回しているKEITH氏であった。
そんな遠い話ではなさそうなKEITH APEのデビュー作(実は本国でも作品としては発表していない、はず)は、USからのリリースになるのだろうかと思いを馳せながら、今年彼が参加した楽曲を紹介しておこう。韓国でもB-FREEやPEEJAYの作品に参加しているが、公式な試聴音源がないので省略。
このようなKEITH氏の活躍に加え、先日はTABLO(EPIK HIGH)とCODE KUNSTがジョーイ・バッドアスと何かのプロジェクトでコラボしたというニュースもあったり、お隣の国のヒップホップ勢は国際交流が頻繁みたい……。