【参考動画】KEITH APEの2015年のシングル“It G Ma”

 

今年の元旦に発表した“It G Ma”で国境を越えて一大センセーションをもたらした韓国のラッパー・KEITH APE。可愛い顔して触れたらヤバそうな、狂気に満ちたオーラをバンバンに出している彼は、今年の春にUSへ渡って〈SXSW〉関連イヴェントなどなどに出演。そのあたりから現地のラッパーの楽曲でフィーチャーされるようになり、韓国内ではKEITH APE風のクレイジーなスタイルを模倣する(ギャグかもしれないけど)アーティストがチラホラ見かけられたり、ディプロ2NE1CLリフ・ラフ、そしてOGマコ(!)とのコラボで発表した、アートワークから何から“It G Ma”のUSからのアンサーというか何というかな“Doctor Pepper”が登場したりと、すっかり〈時の人〉っぷりを発揮している。

【参考音源】ディプロ×CL×リフ・ラフ×OGマコの2015年のシングル“Doctor Pepper”

 

その後、KEITH APE自身の新曲は発表されていないが、“It G Ma”にもフィーチャーされているTHE COHORT(所属クルー)の盟友OKASIANらを従えてのUS初ライヴとなった、〈SXSW〉ショウケースを主催するOWSLAから、このたびエイサップ・ファーグワカ・フロッカ・フレイムらが参加した“It G Ma”のリミックス(トラック自体は何ら変わりはないように感じる)がリリースされた。だが、このMVを公開したComplexの記事によると、この曲が完成に至るまでには紆余曲折あった模様――とはいえ、オリジナル版のMVと同様にここでもマッコリのボトルをブンブン振り回しているKEITH氏であった。

そんな遠い話ではなさそうなKEITH APEのデビュー作(実は本国でも作品としては発表していない、はず)は、USからのリリースになるのだろうかと思いを馳せながら、今年彼が参加した楽曲を紹介しておこう。韓国でもB-FREEPEEJAYの作品に参加しているが、公式な試聴音源がないので省略。

 アジジ・ギブソンの“Pae-Ki”

 

 マノロ・ローズの“Gun Fu”

 

スラッグ・クライストのシングル“Honja (혼자)”
ほんじゃほんじゃと楽しそう(でもないか)だが意味は〈Alone〉、琴の音色も切なげ
 
OKASIAN、JAY ALL DAYと共に参加したケン・レベルのシングル“Underwater Rebels”

 

このようなKEITH氏の活躍に加え、先日はTABLOEPIK HIGH)とCODE KUNSTジョーイ・バッドアスと何かのプロジェクトでコラボしたというニュースもあったり、お隣の国のヒップホップ勢は国際交流が頻繁みたい……。