突飛なことをしないと許されない……という強迫観念に苛まれてはいないだろうかと心配してしまうほど、驚異的な進化を遂げている〈ワンカメラ・ワンショット〉へのこだわりでお馴染みなオーケー・ゴーのミュージック・ビデオ。関和亮が共同監督を務め(そしてPerfumeがカメオ出演を果たした)、日本で撮影が行われたドローン撮影による“I Won't Let You Down”で、そのとてつもないクォリティーを更新してしまった彼らだが、それに続く今回の“Upside Down & Inside Out”のMVでは、なんと無重力空間でミュージシャンの枠を超えたパフォーマンスを見せている。

OK Go - Upside Down & Inside Out

Hello, Dear Ones. Please enjoy our new video for "Upside Down & Inside Out". A million thanks to S7 Airlines. #GravitysJustAHabit

Posted by OK Go on 2016年2月11日

 

こちらはロシアのロスコスモス(USで言うNASA的な)とガガーリン宇宙飛行士訓練センター、ロシアの航空会社・S7の全面協力を得て制作されたそうで……以下、資料のコピペ。

〈1度の無重力飛行で生じる無重力空間はわずか27秒。1度のフライトの間に無重力飛行を何度も繰り返し、8回連続してカメラを回すことで8回×27秒=トータル216秒の無重力状態を発生させ、その無重力状態の時間内の映像だけを集めて1曲分のMVを完成させたということです〉

……だそうです。とにかく難しい撮影だったようだが、仕上がった映像はめちゃめちゃ楽しそうで、オーケー・ゴーらしいカラフルなポップさが全開! こんな簡単な感想で片付けてはいけないけど、圧巻すぎて言葉が出ない。ちなみに、この“Upside Down & Inside Out”は2014年の最新作『Hungry Ghost』の収録曲(忘れずに)!

ついでに、完全に引っ込みがつかなくなっているに違いない、極私的オーケー・ゴーの凄すぎる〈ワンカメラ・ワンショット〉お気に入りMVも併せて紹介しよう。

2014年作『Hungry Ghost』収録曲“I Won't Let Youd Down”。ひたすら鳥肌

 

2014年作『Hungry Ghost』収録曲“The Writing's On The Wall”。何がどうなっているんだか……

 

2010年作『Of The Blue Colour Of The Sky』収録曲“Needing/Getting”。セットを作るのにどれくらい時間をかけたのだろうか

 

2010年作『Of The Blue Colour Of The Sky』収録曲“This Too Shall Pass”。「ホーム・アローン」を超えた……

 

2010年作『Of The Blue Colour Of The Sky』収録曲“White Knuckles”。犬芸がヤバイ

 

2005年作『Oh No』収録曲“Here It Goes Again”。ランニング・マシンの説明書では禁止されている使い方だろう