サグな気風を忍ばせるR&Bロマンサーの約3年ぶりとなる新作。メジャーを離れるも、盟友バレワ・ムハマドを味方にチャールズ・エイモスセド・ソロノッツらが制作した楽曲はソウルフルな温かみに溢れ、今回も上々の内容だ。ヴィダル・デイヴィス製の“Songs To Have Sex To”で名を挙げているテディペンルーサーに似た、包容力のある深々とした歌声も艶をキープ。愛にもがく男の哀愁を音と歌に滲ませた好作だ。