音楽、絵画、立体、表現は違えども何かをクリエイションする事は時代を問わず愉しい。「ブラジャー・ウーマン」「楽器を荒川に沈めたいんですよね」のようなトガった方々や、「鉄はかたいからいいんです」とマテリアルへの偏愛を隠さない教授も登場するが、多くは等身大の学生。年相応に悩み、芸術活動と社会との折り合いをつけようと努力する。3Dプリンタの普及やDMM.make AKIBAのようなモノ作りのためのフィールドは年々整備されている。個人が想像・創造したものを通して社会や人間の精神性が豊かになる、これぞアーティスト、芸術家を体現する者たちの目指すべき到達点だろう。
二宮敦人が“芸術界の東大”といわれるカオスなワンダーランドに潜入した驚嘆ルポ『最後の秘境 東京藝大天才たちのカオスな日常』
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書籍