アイスエイジに続けとばかりに、ユングやベイビー・イン・ヴェインなど興味深い新人グループが次々とデビューを飾っているデンマークの地下ロック・シーン。なかでも、タフ・ラヴからのEPで早耳リスナーの視線を集めた平均20歳の4人組、コミュニオンズがいよいよ初のフル・アルバムをリリースした。兄弟+学生時代の友達が集まって奏でるそのサウンドは、〈ストーン・ローゼズmeetsリバティーンズ〉なんてとんでもない形容のされ方をしているのだが……はい、意義なし。参りました。ロマンティックなギター・フレーズはモロにローゼズっぽいし、性急なリズムとエモい歌唱はデビュー時のリバみたいだ。そこに同郷のミュー先輩の影がチラつくセンシティヴな雰囲気も加わり、こんなの好きにならずにはいられないじゃないか! いかにも文学少年っぽい美麗なルックスだって、これ系のバンドが好きならたまらないはず。強いて欠点を挙げるとすれば、完璧すぎるってことくらい!?