無言歌集を筆頭とするピアノ作品でもその天才的旋律美を遺憾無く発揮するメンデルスゾーン。当然ピアノ作品集の録音は星の数ほど存在するわけだが、この全集はその中でも他の追随を許さない決定盤となるだろう。補筆完成されたピアノ協奏曲第3番を初演し今やメンデルスゾーン研究のトップランナーであるイタリアのピアニスト:ロベルト・プロッセダが編むピアノ曲全集。2005年から10年以上をかけて、幼少期の遺作や稀少作品から2台・4手の作品まで網羅。世界初録音作品も数多く収めた10枚の盤は、まさに至高の逸品。メンデルスゾーン愛好家ならば必携であること、必ずやお分かりいただけるだろう。