ドラマーの交代を経て、昨年は2枚のアルバムを出すなど、活発な動きを見せるクリス・ロビンソン楽団から、半年のスパンで新作が到着。前2作は〈即興〉をテーマにし、1曲あたりの尺も長かったが、今回は比較的コンパクトな構成で聴きやすい。クリスのソウルフルな歌声と鍵盤の音色がガツンと前に出ていて、オールマン・ブラザーズ・バンドの73年作『Brothers And Sisters』を比較対象に挙げたくなるサザン・ロックの逸品。