ベン・ブライドウェル(バンド・オブ・ホーセズ)やジェスカ・フープとの共演盤を挿んで完成させたソロ6作目は、古巣サブ・ポップに戻ってのリリース。すべてライヴ録音で、十八番のエキゾな飾りつけやオーヴァー・ダブも最小限に抑えている。そのぶん、巧みに強弱を付けて涙を誘うアコギと、少し掠れたソフト・ヴォイスが存分に堪能できる仕上がり。〈インディー〉の冠を外したオーセンティックなフォークに酔う。