メジャー・デビュー作『Ohio』(2014年)以降もメイバック・ミュージックでミックステープを出していたオハイオ野郎だが、3年ぶりとなる久々の新作はこれまたリアル・トークから。ローカルの泥臭さを拭うことなく中西部の風情を野太く発してきた漢だけに、ここでもアーシーなネタ使いの簡素なループに跨がってソウルフルな語り口をカッコ良く響かせる。ゲスト皆無で派手さもない生一本、なれど聴き応えは十分だ。