右肩上がりの評価にきっちり応える作品を仕上げてきたのだから、今回のレーベル移籍を機にこのロードアイランド発のパンク・バンドは一段上のブレイクを果たしそう。X・レイ・スペックスを連想させるパワフルな女声とサックスの咆哮が、ガイ・ピッチオット(フガジ)のプロデュースを得て、いまにもスピーカーを突き破ってきそうなほど強靭なものへ。ギミックに頼らないアプローチが怒涛の演奏をより際立たせている。