ブルーノート(BN)・レーベルは1939年創設から現在にいたるまで、ジャズというジャンルの象徴であり続けている名門レーベル。これまで多数のBN読本も刊行され、その中身も千差万別、あらゆる視点での論評が存在する。本書もそこに加わる新たな一冊。語られる39枚のディスクは王道の1500番台、4000番台はもちろん、BNLA、80年代リバイバル後のタイトルも含む著者独自のセレクションになっており、〈何を聴くか?〉より〈どう聴くか?〉という、よくあるジャズのウンチク学とは違った切り口が新鮮。そこに新しいBNの形を見出す快感がつまった〈裏〉の楽しみ満載の指南書。