元トラッシュ・キットのレイチェル嬢をフロントに据えたポスト・パンク・バンドによる新作は、スリッツやESGに対する無邪気な憧れが全開。鋭角的だったサウンドに弾力がプラスされたのは、手数を減らしてプリミティヴになったドラミングのおかげだろう。彼女たちの音楽趣向をきちんと汲み取ったエドウィン・コリンズのプロデュース力も光っている。昨年のゴールデン・ティーチャーに続き、注目しておきたい一枚。