〈UKラウド・ロックの大型新人〉としてロードランナー入りしたのが約4年前。ウェスト・ヨークシャーの5人組がギル・ノートンをプロデューサーに迎えて2作目を完成させた。自分たちを必要以上に大きく見せるのではなく、改めてこのバンドの〈らしさ〉と向き合ったような全12曲。〈女性ヴォーカル版のアット・ザ・ドライヴ・イン〉という印象は変わらないものの、“Strat Again”などのブルージーな演奏にブリティッシュ・ロックのDNAがわかりやすく感じられて興味深い。ほかにもインダストリアル・チューンやドリーミーなバラードも交えながら芯の太さをアピール。〈奔放〉を超えてもはや〈フリーキー〉と形容してしまいたいベッカ・マッキンタイアの歌が、聴き手に強烈な印象を焼き付ける。