〈ミスiD〉ファイナリストなど情報量の多い経歴を持つ〈こじらせ系〉シンガー・ソングライターがアルバム・デビュー。しなやかなラップもアクの強い昭和歌謡ノリも自在な歌い口の柔軟さがまず魅力的で、自虐や毒多めに吐かれる言葉もAvec Avecのサウンド・プロデュース手腕によって心地良くマイルドに響きます。〈ギターのスリーコードしか知らない時が最強だった〉と歌う冒頭からグッと掴まれ、最後までスルスル聴ける佳作!