AEOCにも参加するジャリブ・シャヒドやナシート・ウェイツとのインフィニティ・カルテット、5年ぶりの作品はトルコでの録音。彼の地におけるジャズ発展の功労者メーメット・ウラグ(MEMOとは彼のこと)に捧げられ、同時期に亡くなったブッチ・モリスとアミリ・バラカにインスパイアされている。ソウル・ウィリアムズの流麗なスポークン・ワーズとのユニゾンで優しく大きなバップを展開し、ジャケはまるでサン・ラのよう、と思ったらゲストのクレイグ・ハリスが《スペイス・イズ・ザ・プレイス》のフレーズを吹くし、ブラック・セイント時代回帰ともとれる自由な魂の解放を聴くことが出来る。