孤高のサイケ集団による15作目はすべての曲名に〈○○/○○〉という形式が取られ、ひとつひとつが長尺。複数のメドレーを一枚にまとめたような趣だ。ケヴィン・バーンズの声を何層にも重ねたスロウ~ミディアム中心の楽曲群は、聴き手を救済する新種のゴスペルなのか、それとも危険なドラッグ・ミュージックなのか。いずれにせよ、またしても彼らが新境地に足を踏み入れてしまったことだけは確か。