チルウェイヴの隆盛と共に浮上し、ブルックリンの人気レーベル、キャプチャード・トラックスから作品を発表するなど、海外でも反響を巻き起こしたJesse Ruins。リリースを重ねるごとにロウ・ハウスやインダストリアル、ダークウェイヴ界隈とも共鳴する作風へと変化を遂げた彼らは2016年に発展的な活動終了を迎えたが、CVNはそのコア・メンバーであったNubuyuki Sakumaによるソロ・ユニット。荒井優作やpooteeら国内外のアーティストが参加するウェブ・プロジェクト、Grey Matter Archivesを主催しながら各国の先鋭的な電子音楽レーベルよりゲリラ的に発表してきたナンバーに、新曲と既発曲の新ヴァージョンを加えた日本独自編集盤が本作だ。〈観葉的インダストリアル・アンビエント〉と評されるヘルムにも通ずるトラックから一時期のアルカを彷彿とさせるグリッチ/スクリュー・ビートまで、インディー・ポップの最新進化形である自由奔放な電子音響アートが四方八方に飛び散っている。
CVN 『X in the Car』 〈観葉的インダストリアル・アンビエント〉なトラックからアルカ的なグリッチ/スクリュー・ビートまで
CVN
『X in the Car』