EASY EYE
ダン・オーバックのレーベルから目が離せない!

SHANNON AND THE CLAMS Onion Easy Eye(2018)

 2011年にダン・オーバックの個人スタジオとして設立され、昨年のダンのソロ作『Waiting On A Song』を機にレーベル業務も開始したイージー・アイ。第2弾リリースのロバート・フィンリー『Goin' Platinum!』を挿み、このたび2枚のニュー・アルバムが届いたので紹介したい。まずオークランドのシャノン&ザ・クラムスによる『Onion』は、ドゥワップやモータウン産のガールズ・ポップから受けた影響をB級感たっぷりにアウトプット。お下品なカルト映画から抜け出てきたかの如きキッチュな見た目の紅一点、シャノン・ショウの蓮っ葉な歌唱がいかにもダン好みといった感じだ。

 

SONNY SMITH Rod for Your Love Easy Eye(2018)

 続いてサンフランシスコのシンガー・ソングライター、ソニー・スミスの『Rod For Your Love』は、ローファイでガレージーな演奏に彩られた一風変わったギター・ポップ盤に。どちらの作品もしっかりしたルーツを感じさせつつ、はみ出し者的な魅力を纏っていて、それこそがイージー・アイのカラーなのだろう。今後、ジャック・ホワイト主宰のサード・マンに並ぶインディー・アメリカーナ系の人気レーベルへと成長するはずなので、いまの段階からぜひご注目を!