〈いつでも あるようで すべては 変わりゆく〉と歌われる冒頭曲“わすれてしまうまえに”で深~く頷いちゃいます。遊泳サウンドに乗せて日常を写実的に描くポップスは6作目にしてなおアップデート中。かけがえのない今を見つめんとする歌が声高じゃないぶん胸に染み込み、聴くうちに力強さをふんわり纏える。ソウルやサンバの要素ほか、展開美に感服の“真空”、切実な意味を孕んだ“オハナレゲエ”と名曲揃い!
3年4ヶ月ぶりとなるフルアルバム。ドラムにNabowaの川上優、エンジニアには岩谷啓士郎(トクマルシューゴ、LOSTAGEほか)を迎え、メンバーのふたり以外は新しい顔ぶれ、という新環境で制作。ファンの人気曲《Nocturne》のセルフカヴァー、ohana(オオヤユウスケ、原田郁子、永積タカシ)のカヴァー《オハナレゲエ》、2017年のミニ・アルバム『走る』に収録の《とどく》《cyan》は新ヴァージョン。Polarisのアルバムタイトルはどれも端的で潔い。今回は“天体。”新曲も含めた全11曲には、正解!と言いたくなるようなパーッと広がる新しい光が見えて終始清々しい。