マヌーシュ・スウィングの創始者ジャンゴ・ラインハルトの伝記映画が昨年末に公開され、マヌーシュもののリリースにも静かな盛り上がりあり。件のサントラなどストーケロ・ローゼンバーグの存在感が際立っていたが、そこに待ったをかけたいのが、ジャンゴの正統後継者とも言われるチャヴォロ・シュミット。7月に10年ぶり待望の来日公演を行うが、それに合わせ2014年にリリースされた最新作が国内初登場。数多のマヌーシュものと一線を画す、ギターの技術はもちろん、その音の鋭さにあらためて唸らされる。パリの裏通りの息づかいと鼓動が聴こえるような洒脱さと躍動感を兼ね備えた稀有の演奏だ。
チャボロ・シュミット・カルテット 『夜のメランコリー』 ジャンゴ・ラインハルトの正統後継者による新作
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