罪の贖い/救済という意味を持つ単語を冠した、ジェイ・ロックによる約3年ぶり3作目のソロ作は、キャリア史上もっともパーソナルな仕上がりに。2016年にバイク事故を起こし、生死をさまよったジェイ。SZAを迎えた表題曲では事故の件をラップしながら自身の葬式を連想して人生の意味を問うほか、J・コールとヴァースを交わす“OSOM”では成功の裏側にある葛藤や迷いを吐露。全体を通してラッパーとしてだけではなく、一人の男性としての成長が窺える。もちろん、「ブラックパンサー」を契機に大ヒットしたシングル“King's Dead”や、華やかな“WIN”といったジェイらしいタフな楽曲も満載。TDEの盟友であるケンドリック・ラマーやジェレマイ、フューチャーら、ゲストの好演も光る。