ケンドリック・ラマーらとのユニット=ブラック・ヒッピーの一員としても知られるLAはワッツのラッパー、ジェイ・ロックが、ストレンジ・ミュージックからTDEに移籍後初のアルバムをついに発表。2012年のケンドリックとのコラボ曲の続編となる先行リリース曲“Money Trees Deuce”がオリジナル同様のシブさで好事家を唸らせたが、アルバムでもクールなケンドリックとのコントラストで聴かせる“Easy Bake”(後半のGファンク調な展開もイイ)や古巣のスタイルを思わせる不穏で妖しげなループのタイトル曲など、さらに磨きのかかったジェイ・ロックのエモーショナルなラップが堪能できる。ハイライトとなるブラック・ヒッピーが再結集した“Vice City”も最高すぎる(MVも最高)。