大阪出身で会社員として勤めながら「週末ジャズウーマン」を続けてきた小川理子は、自主制作を含め数々のアルバムに参加し、ストライド系のピアニストとして堅実に進歩してきた。現在は会社人として名門オーディオの復活担当役員であり、新時代のオーディオの開発に力を注ぐ。9年ぶりの新作は〈UHQCD〉での登場。発売はオーディオ業界肝いりの〈ウルトラアートレコード〉。今回は堅実なリズムセクションに加えて、名古屋市立大学医学部出身ながらジャズメンとして活躍する浜崎航(sax)、 宮之上貴昭門下の俊英、田辺充邦(g)というセンスの良い二人が随所でセンスのソロを聴かせるハイセンスな作品に仕上がった。