バリトンの松平敬とチューバ、古楽器のセルパンを演奏する橋本晋哉によるユニークなデュオの2枚目のアルバムです。湯浅譲二、高橋悠治と重鎮から徳永崇、川上統、山本和智、木下正道と多彩な作曲陣による全て委嘱、初演作品。現代音楽を得意とされていらっしゃいますが他のジャンルでの活躍も豊富な実力派のお二人なだけに、一曲目の《感情ポリフォニー》からその“主に”低音の中で繰り広げられる響きの新鮮なこと。たった二人だけとは思えない、その音色、音の幅の何と豊富なこと! 究極の旋律と旋律、そしてしばしばそれぞれがハーモニーも繰り出す、至るところに聴きどころ満載の競演、饗演!です。