4つ打ちによるキャッチーさも含めたチェンバー・ポップ風の“つづくいのち”、これまでにはなかったアッパーな疾走感にワクワクする“Aporia”、超絶テクで魅せるインスト“sugoi kawaii JYOCHO”、暗く冷たく柔らかい曲調と音の揺らぎに息を呑む“my rule”。さらには、再録でさらにグルーヴが強固になった“family”“太陽と暮らしてきた”、ブレーンのだいじろーが抱く恐怖を素直に吐露した“こわかった”など、あまり類を見ないサウンド・アプローチに、世の中に存在している法則やサイクルを描く鋭さに驚かされる瞬間が何度もある。〈終末〉といった死生観をイメージさせる言葉の真意は、楽曲を聴いて味わってみてほしい。5人のバンドとしての結束力も揺るぎない、会心のファースト・フル・アルバム。