フリー・ジャズの伝説的なドラマー土取利行が、エヴァン・パーカー、ウイリアム・パーカーと共演したライヴが土取自身で設立した立光学舎レーベルからCD化された。土取利行といえば、阿部薫ら伝説的なミュージシャンとの共演、演出家ピーター・ブルックの劇団の音楽監督、縄文時代の音楽の研究、近年では明治から大正にかけて活躍した添田唖蝉坊の音楽の復元で知られる異色の音楽家だ。その土取が2015年に郡上八幡音楽祭のために行った3か所での演奏から東京公演を収録したのが本作だが、現代の即興演奏を代表する3人が作り出す音楽は圧倒的だ。全4曲、2015年7月22日草月会館の記録。