KAORU/NORIKO/NORA/KAORI/KATSUMI

 

メンバー5人になり、さらなる快進撃がスピードを増す!

 「圧が強い新人でしょ」と眼前で笑うのは、オルケスタ・デ・ラ・ルスのNORA、現在NY在住のNORIKOとLA在住のKAORU、パーカッショニストの小野かほり。いずれも90年代の和製ラテンシーンで活躍したチカ・ブーンに居たという共通項を持つ4人だが、そんな彼女たちが新たにバンドを結成した。その名をOCEANA(オセアナ)という。経緯を見ているとOGバンドといいたくなるが、そんな安い企画ではない。そのサウンドには色々な要素が詰め込まれている。

 「最初に集まったときから、チカ・ブーンともデ・ラ・ルスとも違う、このメンバーならではというサウンドができていました。そもそもNORAはサルサだけのシンガーではないですから」(NORIKO)

 「リズムだけでも皆さんアイデアが凄く豊富で。そんなこともOCEANAらしさの秘訣かな」(小野)

 「NORIKOはNYでKAORUはLA。小野ちゃんはユーミンをはじめ多くのミュージシャンのバンドメンバーとして凄く忙しいから、皆でバンドをすることなんか無いのかなと思っていました。だけどチカブーン30周年の時に再会して、何かやろうかと(笑)」(NORA)

 そこで彼女たちはまずライヴを計画してリハーサルすることに。ところが昔に比べたらキャリアもテクニックも積んでいるからタダで済むわけがない。

 「いつしか本気になっちゃって(笑)。リハーサルだけで鳥肌立ったからね」(NORA)

 「でもその時は、まだレコーディングなんて考えていなかったんだけど」(KAORU)

 「化学反応というか、なんか凄いものがあって、みんなのところに何かが降りてきたんです」(NORIKO)

OCEANA オセアネーション NS Records(2018)

 神の暗示か必然か。その勢いはドンドン加速して、今回のリリースにつながったのだという。

 「NORIKOにどんどんイメージが降りてきたようで、次々に曲を送ってきたんですが、私も聴いているうちに歌詞が浮かんできました。行き詰まるとKAORUちゃんに相談したりして。結局5曲も新曲ができたのでレコーディングしようと(笑)」(NORA)

 先にも書いたがOCEANAは単なる同窓会企画ではない。その証拠に昨年11月のライヴでサポートしていたドラマーの臼井かつみにメンバーが惚れ込み、正式に引き入れてしまった。

 「スタイルは色々だけど、ダンス・ミュージックという点では共通していますね。メンバーも固まったし、国内はもちろん海外にも進出したいですね」(NORA)

 海外組もいるのでそう頻繁にライブはできないものの、今後の展開はしっかり考えているOCEANA。どんな快進撃を見せてくれるのか、大いに期待したい。

 


LIVE INFO.

Oceana 春の陣
○4/26(金)19:30開演 会場:六本木クラップス
www.somosoceana.net