新たな5人の織り成す個性と歌声の彩り……新体制でのシングルがついに登場!
団結してもっとがんばろう
この世に〈福〉を招くため、人間界に降り立った見習い天使。立派な天使になるために、歌と踊りと笑顔で世界中の人を幸せにするのが彼女たちに与えられた使命――2015年のデビュー以来、着実に、いや、物凄い加速ぶりで成長を遂げてきた、まねきケチャ。昨年9月に結成3周年を記念して開催された日本武道館での単独公演も大成功を収めたところですが、その日は結成当初から歌唱面の〈柱〉でもあった藤川千愛の卒業公演でもあり、グループは大きなターニングポイントを迎えることに。
深瀬美桜「歌姫が卒業してしまった、そのぶんの穴を埋めるために一人一人ががんばろうっていう気持ちが高まって……」
松下玲緒菜「メンバー間でよく話し合いをするようになりましたね」
中川美優「みんな、それまで以上に仲良くなりました」
宮内凛「団結してもっとがんばろうっていう気持ちにはなれたことは良かったと思います」
12月には東名阪を巡るツアーを敢行し、そこで新メンバーとなる篠原葵の加入を発表。つい先日に高校を卒業したばかりの彼女はメンバー最年少の18歳。属性を〈自然〉と称しているぐらい、清純かつ穏やかなキャラクターです。
篠原葵「入る前の印象は、すごく曲が良くて、みんな歌も上手いグループだなって。実際に入ってみると、やっぱり歌やダンスのレヴェルが高くて、すごいなって思いましたし、メンバーのみんなが仲良くって、楽しいです」
凛「初々しい感じの子が入ってきてくれたので、これを機にフレッシュな気持ちになりました」
玲緒菜「また新しいまねきケチャを見せられるっていうことで、すごく新鮮です」
美桜「いままでは私がいちばん年下だったんですけど、葵ちゃんが入ったことで、先輩らしくがんばろうと思いました」
葵「美桜ちゃんがおもしろいっていうのは、入ってわかりました(笑)」
美桜「良かったです(笑)。先輩としてひと安心ですね」
フレッシュな感じになった
と、新体制もイイ雰囲気で動きはじめたところで、実に11か月ぶりとなるニュー・シングル『いつかどこかで/ワンチャンス』が到着。“いつかどこかで”は、コウテイペンギンの〈ちとせちゃん〉が京都の町を散策するTVアニメ『おこしやす、ちとせちゃん』のエンディング・テーマにもなっていて、はんなりした佇まいもそこかしこに見せる和テイストのポップ・ナンバー。
美優「まねきケチャのシングルは、バラード系の切ない曲をリリースすることが多かったんですけど、今回は〈ザ・アニメソング〉みたいな可愛い曲なので、そっち系が好きな私は嬉しいです」
玲緒菜「〈コンチキチン♪〉とか〈温故知新♪〉とか耳に残るフレーズですし、ファンの皆さんにも楽しんでもらえそうな曲だなって思いました」
凛「まねきケチャらしさもあるんですけど、メロディーとか雰囲気としては、新しく葵ちゃんが入ってフレッシュな感じになったと言いますか、アイドルらしさが増した曲になってるなって思いました」
美桜「葵ちゃんの歌声は透明感に溢れていて、人柄が出ていて優しい感じだし、この歌にもすごく合っててイイなって思いますね」
葵「けっこう不安でしたけど(照)」
一方の“ワンチャンス”は、パワフルなロック・ビートに乗った、ライヴ映え必至のナンバー。
玲緒菜「詞のテーマが、同窓会とかでひさしぶりに友達と会う、そこで芽生えた思いとか熱い気持ちとか、懐かしい気持ちなんですけど、歌の中に〈ONE CHANCE〉っていうフレーズがいっぱい出てきて、ライヴではそこをファンの方と一緒に叫んだりとか、ダンスもエアロビみたいな感じで簡単に真似しやすいので、そういうところも楽しめると思います」
凛「私はちょうど今年が成人式だったんですけど、行くことはできなかったので、この曲でいろいろ思いを巡らせました。キャッチーな感じですし、まねきケチャの良さとして、ファンの方とのライヴでの一体感っていうのもあるので、それをよりパワーアップできる曲になってると思います」
それぞれの個性
カップリングには、昨年の武道館公演で藤川千愛の〈旅立ちの歌〉として披露された“さよならなんて”の4人ヴァージョンを収録。さらに毎回ラインナップされる各ソロ・ショット仕様ジャケの盤では、武道館公演でお披露目されたそれぞれのソロ楽曲も収められています。「武道館では千愛ちゃんと2人で歌ったんですけど、2人で掛け合う曲を歌いたくて、そういう曲を作ってくださいってお願いして出来た曲です」という美優ソロ“虹を探しに”、「まねきケチャにはなかったタイプの曲で、完全に個人の趣味を出させてもらった曲。ダンサブルな曲でラップもありつつ、サビのダンスとかもかっこいい」という凛ソロ“Guess!!”、「少女漫画の世界みたいな感じで、私はベタな恋愛ソングが大好きなんですけど、可愛い感じだったりとか、途中で台詞が入ったりとか、ライヴ中にもハートのポーズをしてお客さんに振りまいたりとか、いちばんアイドルソングみたいなものを書いていただきました」という玲緒菜ソロ“漫画みたいな恋したい”、「曲名の通りライヴではすごくジャンプをする曲で、美桜らしく元気な曲」という美桜ソロ“ジャンプ”、そして「けっこう声を張って歌う曲なので、がんばって大きい声を出しました」という葵ソロ・ヴァージョンでの“ワンチャンス”――これまでのカップリングでは、ひとつの楽曲を各人のソロ版で聴かせるというのが恒例でしたが、こうやって各々のソロ楽曲が初めて収められたのも興味深いところ。大きなターニングポイントをクリアし、新たなフェイズへと突入したまねきケチャ。まだまだたくさんの〈福〉を招いてくれそう――新体制でのパワフルなシングルを聴いたら、そんな期待を高めずにはいられませんよ!
まねきケチャの2018年の作品。