マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズから改名して届けた4年ぶりの新作は、制作陣を一新して〈Love〉と〈Fear〉をテーマに8曲ずつを配した2部構成の内容に。ルイス・フォンシと絡んだクリーン・バンディットのヒット“Baby”も含む〈Love〉は“Orange Trees”などポジティヴでリズミックな楽曲が中心。〈Fear〉は当然それに相反する内容となるわけだが、単純に二分できない本質の複雑さを湛えた歌唱が両面を美しく結び付けている。