資料にあるように〈ラナ・デル・レゲエ〉と実際に呼ばれているのかはさておき、イノヴェイティヴ・レジャー発となるこの処女作において、主役のクロード・フォンテーヌが放つ気怠い官能性はまさにそれ。トニー・チン(ギター)、元スティール・パルスのロニー・マックイーン(ベース)、アイアート・モレイラ(パーカッション)ら大御所たちをバックに従えた儚いウィスパー歌唱がレゲエやボサノヴァを魅力的に披露する好盤。