結成11周年の記念日に登場した通算5枚目のオリジナル・アルバムは、4人で迎えることとなった10周年のタイミングで制作が発表され、新体制での表現を模索しながら先行配信などで徐々に全貌を明かしてきた渾身の一枚となるわけだが、結果的には良い意味で雑多な楽曲たちが周到に詰め込まれており、オープニングが2アンリミテッド“Twilight Zone”をモロ使いした“ロードショー”で、本編ラストが慎ましやかなレンカのカヴァー“The Show”……と書いてその全体像がイメージできるかどうか、志磨遼平やCHAI、GLIM SPANKYといったキャッチーな名前も交えつつ、抑えめの歌唱や小気味良いラップにも個性を刻むようになった4人の存在感が最終的に強い印象を残すという意味でも、このタイトルに相応しい。