UKのオルタナ・ロック・バンド、キル・イット・キッドの元メンバーでもあり、夫婦でもある二人が立ち上げた新プロジェクトの初作。バンド時代のようなブルージーなロックは数曲のみで、生楽器を多用して音数を削ぎ落としたフォーキーな楽曲がほとんどを占める。派手さはないものの、ルーツ音楽への愛が沁みるように伝わるディープなアメリカーナ作だ。同じ男女デュオのシヴィル・ウォーズを彷彿とさせる好盤。