「指揮者のオモテとウラ」を指揮者自身が書いた本としては故・岩城宏之さんの『指揮のおけいこ』以来の傑作です。著者のジョン・マウチェリ(1945-)は名門イェール大学出身、ハリウッドボウルの音楽監督を務めました。岩城さんよりもう少し踏み込んでしかも明快な筆致で指揮棒を持つor持たないの差異、スコアをどう読み込むのか、指揮者による違いの根源、楽団(マネジメントサイドを含む)との相剋など聴き手の気になるテーマを綴ります。マウチェリがアシスタントをしていたバーンスタインをはじめ、大音楽家とのエピソードも盛り込まれ、一気に読み通せます。
ジョン・マウチェリ 「指揮者は何を考えているか 解釈、テクニック、舞台裏の闘い」 指揮者のオモテとウラを指揮者自身が書いた傑作
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