サクラメントの新鋭による2018年作がフィジカル化。ブーンバップなトラックに歌とラップを乗せるのが彼の基本的作風だが、そこに織り込むさまざまな影響源は彩り豊か。なかでもフィル・コリンズやスティーヴィー、Pファンクへ捧げた楽曲は、メロディーや構成に参照元への憧れを詰めまくっていて微笑ましいほど。ダークなエモラップ風の“Energy”や“Self Love”など現行シーンにリンクする曲も絶妙だ。