ブロンド・レッドヘッドのカズ・マキノによる初のソロ・アルバム。坂本龍一やディアフーフのグレッグ・ソーニア、サン・ラックスのイアン・チャンらが参加し、弦楽器、シンセ、フルート、時には逆回転のギター・リフなども駆使したアブストラクトなトラックの上を、繊細な歌声がたゆたう幽玄な仕上がり。掴みどころのないメロディー、輪郭をあえて曖昧にしたかのような音像が極上の陶酔感を演出している。