6月の来日公演で改めて圧倒的な存在感をアピールした、ノーウェイヴの精神をいまに継承するNYの3人組が4年ぶりの新作を発表。わかりやすいフレーズは決して奏でないエキセントリックなバンド演奏と、プログラミングが作り出す独特の音世界は、トラッド・フォークの影響を採り入れることで深みを増した印象だ。定型を持たないサウンドを特徴付けるのは、やはりカズ・マキノの声。その気怠さは病みつきになる。