ストーンズ・スロウで活躍したクイーンズの実力派MCが、最近好調なメロー・ミュージックに移籍。新拠での初カット“West Coast”はエイソップ・ロックの制作だったが、そちらを含まぬ本作は全曲をモノ・エン・ステレオがプロデュースしている。24カラット・ブラック使いの“Name”など多彩なネタと芯の太いラップの織り成す濃さは6B級。アラン・ホークショウのライブラリー音源に乗って浮遊する“Far Out”が最高だ。