もともとはユーモア込みで多彩な古典スタイルを再現してきたマルチな奇才だが、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックスの活動が評価された近年は生真面目なリスナーの支持も獲得しているショーン・リー。5年ぶりのソロ名義作は、銀狐のAORマナーをさらに熟成させた往年のウェストコースト調のヴォーカル作品に仕上がっている。渋く枯れた歌声とシンプルなカントリー~ソフト・ロックの素朴な風合いが心地良い。