15年近いキャリアを誇り、ブラッド・オレンジやカインドネスらの作品に客演してきた南ロンドンの女性シンガー・ソングライター、初のフル・アルバム。重たくドープな質感のトラックにキリッとした歌声が映える様子は、媚のない凛とした存在感を放つ。そんなオルタナティヴなムードだけに終わらない、楽曲の洗練度の高さも特筆もの。なかでも“Borders”の柔らかなメロディアスさには、思わぬ癒しさえ感じる。