2020.01.31

4月10日(金)に「FINAL FANTASY VII REMAKE」として新しい姿に生まれ変わることも話題のゲーム「ファイナルファンタジーVII」(97年)。シリーズ屈指の人気作にして不朽の名作のリメイク版発売に先駆け、なんとその音楽をアナログ盤で聴くことができる。それが、この『FINAL FANTASY VII REMAKE and FINAL FANTASY VII Vinyl』だ。

本作には、リメイク版とオリジナル版のサウンドトラックから厳選された計20曲がレコード2枚に収録されている。後者に限って言えば、プレイ前にその音楽を聴くことできる貴重な作品で、奥深さや作り込みが何倍も増したであろうリメイク版の世界の一端に触れることができる盤だ。

また、オリジナル版の懐かしい楽曲をアナログで聴くことができる喜びは大きい。冒険の始まりを告げる“プレリュード”、エアリスの可憐な姿を思い出す“教会に咲く花”、不穏な“神羅カンパニー”“お前は…誰だ”、躍動感あふれる“闘う者達”“クレイジーモーターサイクル”……。本作に音盤としての価値があるのは、Roland SC-88の音色に彩られた植松伸夫が生んだ名曲たちを、ぬくもりのあるアナログの音で聴けるからだ。

もちろん、コレクターズ・アイテムとしての魅力にもあふれている。ピクチャー・ディスクの4面にはそれぞれ、リメイク版とオリジナル版のクラウドとセフィロスの姿が描かれている。特に新旧同じ構図の、神羅ビルを見上げるクラウドの後ろ姿に、ファンは思わず胸が熱くなるだろう。そして、クラウドというキャラクターを象徴する剣〈バスターソード〉をイメージした光沢を放つトリプル・ジャケットとメテオが銀箔押しされたスリーヴ・ケースには、ゴージャスさや気品、重厚さが漂う。

オリジナル版をリアルタイムで遊んだプレイヤーに限らず、2枚の盤を聴き比べることで、リスナーはリメイク版がリリースされるまでの23年という時の流れに思いを馳せるかもしれない。そうして浮き彫りになるのはきっと、〈FFVII〉というゲームと植松が書いた楽曲のまったく色褪せない素晴らしさであるはずだ。

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